発酵検定の出題範囲のうち「世界の発酵食品」に当たる練習問題を、解説と出典つきでまとめています。 答えを見る前に自分で考えたい場合は、解答形式の練習問題から解いてください。
問1
キムチに関する一般的な説明として正しいものはどれか。
正解: D. 朝鮮半島発祥の漬物で、白菜・塩・唐辛子・魚介の塩辛などを合わせ、主に乳酸菌の働きで発酵する
キムチは朝鮮半島発祥の漬物で、白菜・塩・唐辛子・ニンニク・魚介の塩辛(魚醤)などを合わせて作られ、本漬けの発酵過程では主に乳酸菌が糖分を消費して酸味やうま味を生み出す。
出典: Wikipedia「キムチ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/キムチ
問2
ドイツなどヨーロッパで伝統的に作られる「ザワークラウト」に関する説明として正しいものはどれか。
正解: D. 刻んだキャベツに塩(キャベツの重量の2%程度)を加えて漬け込み、酢を加えずに乳酸菌による乳酸発酵で酸味をつける
ザワークラウトは、繊切りにしたキャベツに重量の2%程度の塩を加えて漬け込み、乳酸菌の働きによる乳酸発酵で酸味をつける食品で、酢などの酸味料は加えないのが特徴である。
出典: Wikipedia「ザワークラウト」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ザワークラウト
問3
インドネシア発祥の発酵食品「テンペ」に関する説明として正しいものはどれか。
正解: A. 主に大豆を、クモノスカビの一種であるテンペ菌(Rhizopus oligosporus)で発酵させた食品である
テンペはインドネシア発祥の発酵食品で、主に大豆をクモノスカビの一種であるテンペ菌(Rhizopus oligosporus)で発酵させて作られる。大豆以外の豆類や穀物から作られるテンペもある。
出典: Wikipedia「テンペ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/テンペ
問4
紅茶などに砂糖を加えて発酵させる飲料「コンブチャ(紅茶キノコ)」を構成する主な微生物の組み合わせとして正しいものはどれか。
正解: D. 酵母(Zygosaccharomyces属等)と酢酸菌(Acetobacter属等)の共生体
コンブチャ(紅茶キノコ)は、俗に「キノコ」と呼ばれるが実際には菌類のキノコではなく、酵母(Zygosaccharomyces属等)と酢酸菌(Acetobacter属等)を主体とする微生物の共生体(スコビー)によって発酵させた飲料である。
出典: Wikipedia「コンブチャ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/コンブチャ
問5
コーカサス(カフカース)地方が起源とされる発酵乳飲料「ケフィア」に関する説明として正しいものはどれか。
正解: E. 「ケフィア粒」と呼ばれる乳酸菌と酵母の共生体を乳に加えて発酵させる飲料である
ケフィアはコーカサス地方を起源とする発酵乳飲料で、乳酸菌と酵母の共生体である「ケフィア粒(ケフィアグレイン)」を牛やヤギ、羊の乳に加えて発酵させることで作られる。
出典: Wikipedia「ケフィア」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ケフィア
問6
中国を代表する醸造酒「紹興酒」に関する説明として正しいものはどれか。
正解: E. もち米を主原料とし、麦麹(小麦の麹)を用いて発酵させる、中国浙江省紹興が産地の醸造酒である
紹興酒はもち米を主原料とし、小麦から作る麦麹(クモノスカビ等を含み酵素力を補う)を用いて発酵させる中国の醸造酒で、浙江省紹興市の水(鑑湖の湧水)を使うことで知られる。
出典: Wikipedia「紹興酒」 https://ja.wikipedia.org/wiki/紹興酒
問7
発酵食品を、発酵に関わる微生物の種類によって分類した場合の組み合わせとして適切なものはどれか。
正解: A. 麹菌による発酵(味噌・醤油等)、乳酸菌発酵(漬物・なれずし等)、酵母発酵(酒類・パン等)、カビ発酵(テンペ等)のように、利用する微生物によって異なる発酵食品ができる
発酵食品は、同じ食材であっても利用する微生物(麹菌・乳酸菌・酵母・カビなど)の種類によって異なる食品ができる。味噌・醤油は麹菌、漬物・なれずしは乳酸菌、酒類・パンは酵母、テンペのようなカビ発酵食品はカビが中心的な役割を果たす。
出典: Wikipedia「発酵食品」 https://ja.wikipedia.org/wiki/発酵食品
問8
西洋の保存食「ピクルス」の一般的な製法として正しいものはどれか。
正解: D. 野菜類を塩漬けにしたのち、香辛料とともに酢漬けにすることで保存性を高める
ピクルスは、野菜類を塩漬けにしたのち、香辛料とともに酢漬けにすることで保存性を高める西洋の保存食であり、乳酸発酵を主体とするザワークラウト等とは製法が異なる。
出典: Wikipedia「ピクルス」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ピクルス
問9
チーズの製造で乳を凝固させる仕組みとして正しいものはどれか。
正解: B. 乳酸菌を加えてpHを酸性に傾け、さらにレンネット(凝乳酵素)を加えてカゼインを凝固・沈殿させる
チーズの製造では、乳に乳酸菌を加えてpHを酸性に変え、さらにレンネット(凝乳酵素)を加えることでカゼイン分子が凝固・沈殿し、これがチーズの原形(カード)となる。
出典: Wikipedia「チーズ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/チーズ
問10
「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の違いに関する説明として正しいものはどれか。
正解: C. プロセスチーズはナチュラルチーズを一度溶かし乳化剤を加えて再び固めたもので、溶解時の加熱殺菌によって発酵が止まり長期保存が可能になる
プロセスチーズは、いったん作られたナチュラルチーズを溶かし、乳化剤を加えて再び固めた製品で、溶解時に加熱殺菌されるため発酵が止まり、ナチュラルチーズより長期保存が可能になる。
出典: Wikipedia「チーズ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/チーズ
問11
FAO・WHOの定義において、ヨーグルトに一定量以上存在することが条件とされる2種類の乳酸菌の組み合わせとして正しいものはどれか。
正解: D. ブルガリア菌(Lactobacillus bulgaricus)とサーモフィルス菌(Streptococcus thermophilus)
FAOとWHOの定義では、ヨーグルトはブルガリア菌(Lactobacillus bulgaricus)とサーモフィルス菌(Streptococcus thermophilus)が一定量以上存在することが条件とされ、この2菌は共生関係にあり、単独で発酵させるより短時間で発酵が進む。
出典: Wikipedia「ヨーグルト」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨーグルト
問12
ヨーグルトの名称の由来と起源に関する説明として正しいものはどれか。
正解: D. 名称はトルコ語で「かき混ぜる」を意味する動詞yoğurmakに由来し、起源はヨーロッパ・アジア・中近東にかけて諸説あり、およそ7000年前とされる
ヨーグルトの名称は、トルコ語で「かき混ぜる」を意味する動詞yoğurmakの派生語yoğurtに由来する。起源についてはヨーロッパ・アジア・中近東にかけて様々な説があり、およそ7000年前とされる。
出典: Wikipedia「ヨーグルト」 https://ja.wikipedia.org/wiki/ヨーグルト
問13
パン製造に使われる「イースト」の働きとして正しいものはどれか。
正解: C. 糖蜜などで培養された酵母の一種で、生地中の糖を代謝してアルコール発酵を行い、発生する二酸化炭素で生地を膨らませる
パン製造に用いられるイーストは、糖蜜などで培養された酵母の一種で、生地中の糖を代謝してアルコール発酵を行い、その際に発生する二酸化炭素によって生地を膨らませる。
出典: Wikipedia「パン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/パン
問14
パン作りに用いられる「天然酵母」の一般的な特徴として正しいものはどれか。
正解: C. 穀物や果実などに付着している酵母その他複数の微生物を利用して作られ、乳酸菌の乳酸発酵によってパンに酸味が加わることがある
天然酵母は、穀物や果実などに付着している酵母やその他複数の微生物を利用して作られた液状ないし生地状のもので、工業生産される単一種のイーストとは異なり、乳酸菌などが乳酸発酵することでパンに酸味が加わることがある。
出典: Wikipedia「パン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/パン
問15
チョコレートの原料となるカカオ豆の製造工程における発酵に関する説明として正しいものはどれか。
正解: B. 収穫した果実から果皮を除いたのち、カカオ豆を約1週間発酵させてからココアやチョコレートの原料とする
カカオは、収穫した果実の果皮を除いたのち、取り出したカカオ豆(果肉部分を含む)を約1週間ほど発酵させる工程を経て、ココアやチョコレートの原料とされる。
出典: Wikipedia「カカオ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/カカオ
問16
「カビ」の働きを利用して作られる発酵食品の組み合わせとして正しいものはどれか。
正解: B. 味噌・醤油に使われる麹(コウジカビ)、インドネシアのテンペ(クモノスカビ)、かつお節の枯節(カツオブシカビ)
カビの働きを利用する発酵食品には、味噌・醤油の製造に使われる麹(コウジカビ)、インドネシアのテンペ(クモノスカビの一種であるテンペ菌)、かつお節の枯節(カツオブシカビ)などがあり、いずれも異なる種類のカビが用いられている。
出典: Wikipedia「発酵食品」「テンペ」「鰹節」 https://ja.wikipedia.org/wiki/発酵食品
問17
コンブチャ(紅茶キノコ)の表面に形成される膜状の物質の正体として正しいものはどれか。
正解: C. 産膜性酢酸菌が形成するセルロースゲル(不溶性食物繊維)
コンブチャ(紅茶キノコ)の表面に形成される膜状の物質は、産膜性酢酸菌が形成するセルロースゲル(不溶性食物繊維)であり、これがキノコに似た外見を作り出している。
出典: Wikipedia「コンブチャ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/コンブチャ
問18
パン生地の「一次発酵」と「二次発酵」の一般的な違いとして正しいものはどれか。
正解: A. 二次発酵は一次発酵よりも温度や湿度の条件がより厳密に管理される必要があり、生地が1.5倍程度に膨らむまで発酵させる
パン生地の二次発酵は、一次発酵よりも温度や湿度の制約が厳しいとされ、生地が1.5倍程度に膨らむまで発酵させる工程で、家庭ではオーブンの発酵機能などを利用して条件を整えることもある。
出典: Wikipedia「パン」 https://ja.wikipedia.org/wiki/パン