色彩検定3級の出題範囲のうち「色の見え方・心理効果と活用」に当たる練習問題を、解説と出典つきでまとめています。 答えを見る前に自分で考えたい場合は、解答形式の練習問題から解いてください。
問1
暖色系の色は実際より近くに見え、寒色系の色は実際より遠くに見える現象について、近くに見える色を指す用語として正しいものはどれか。
正解: B. 進出色
赤や黄色などの暖色は実際の位置より近くに感じられるため「進出色」と呼ばれる。逆に青や青緑などの寒色は実際より遠くに見えるため「後退色」と呼ばれ、面積の大小に関する膨張色・収縮色とは区別される概念である。
出典: comoriのデザイン制作ブログ「進出色と後退色とは?」 https://hikicomori.com/sinnsyutusyoku-koutaisyoku_ouyou
問2
明度が高い色は実際より大きく見え、明度が低い色は実際より小さく見える現象について、実際より大きく見える色群を指す用語として正しいものはどれか。
正解: B. 膨張色
明度が高いほど実際より大きく膨らんで見えることから「明度が高い=膨張色」「明度が低い=収縮色」とされる。白・黄・赤などの高明度色は膨張色、紺・黒などの低明度色は収縮色の代表例とされる。
出典: ハジデザ「膨張色・収縮色とは?色が与える印象と心理効果を図解で解説」 https://hazideza.com/impression-color/
問3
色の重さの感じ方(重量感)に最も強く影響する属性として正しいものはどれか。
正解: E. 明度(明るい色ほど軽く、暗い色ほど重く感じられる)
色の重量感は主に明度が関係し、明度が高いほど軽く、明度が低いほど重く感じられるとされる。宅配便の段ボール箱に白や薄茶色系統が使われるのも、この心理効果を踏まえたものとされる。
出典: CCS「色彩の心理(その4)」 https://www.ccs-inc.co.jp/guide/column/light_color/vol41.html
問4
隣接して配置された二つの色が互いに影響し合い、それぞれの色の見え方が本来の色と異なって見える現象を何というか。
正解: E. 同時対比
同時対比は、隣接する色が互いに影響し合い、それぞれの色の見え方が本来の色より変化して見える現象で、明度対比・彩度対比・色相対比などが含まれる。
出典: いろとさい「【色彩検定3級】色の見え方と対比」 https://irotosai.com/sikisaikentei-3rd-grad-color-how-colors-appear/
問5
ある色を見た直後に別の色を見たとき、直前に見た色の影響で後の色の見え方が変化する現象を何というか。
正解: A. 継時対比
継時対比は、直前に見ていた色が後に見る色の見え方に影響を及ぼす対比現象である。空間的に隣接する色同士の影響である同時対比に対し、継時対比は時間差で生じる点が異なる。
出典: いろとさい「【色彩検定3級】色の見え方と対比」 https://irotosai.com/sikisaikentei-3rd-grad-color-how-colors-appear/
問6
ある色を一定時間見つめた後に白い壁などを見ると、その色の反対の色相にあたる色が残像として見える現象を何というか。
正解: A. 心理補色(補色残像)
ある色を見続けると視覚のその色への感応度が下がり、白い面を見たときに反対の色相の色が残像として見える。これを心理補色(補色残像)といい、混色すると無彩色になる物理補色とは区別される。
出典: 色彩101®「補色とは(物理補色と心理補色)」 https://www.shikisai101.com/color/topics/detail/What-is-complementary-color-sikisaikentei.html
問7
同じ色でも、その色が占める面積が大きくなると見え方が変化する現象について正しいものはどれか。
正解: D. 面積が大きくなるほど、明るい色はより明るく、鮮やかに見えるようになる
面積効果とは、色が占める面積が変わると見え方が変化する現象で、面積が大きくなるほど明るい色はより明るく鮮やかに見える。そのため小さな色見本だけで判断すると、実際の仕上がりと印象が異なることがある。
出典: 色彩101®「面積効果とは」 https://www.shikisai101.com/color/topics/detail/What-is-the-area-effect-shikisaikentei-Grade-3.html
問8
色の「対比現象」と「同化現象」の違いとして正しいものはどれか。
正解: D. 対比現象は隣接する色の違いが際立って見える現象、同化現象は隣接する色に近づいて見える現象である
対比現象は隣接する色を同時に見たときに色の違いが際立って見える現象であるのに対し、同化現象は対象の色が周囲の色に近づいて(似て)見える現象で、両者は逆の効果を持つ。
出典: ウェブラボ「色の対比と同化の錯覚現象」 https://www.weblab.co.jp/blog/creator/14686.html
問9
色相が異なっていても、明度が近く彩度の高い色同士を隣接させたときに、境界がちらついて見えたり輪郭がぼやけて見えたりする現象を何というか。
正解: D. ハレーション
ハレーションは、色同士の明度が近く彩度が高い場合に起こりやすく、色相が違っていても境界がちらつく(フリッカーを感じる)現象である。無彩色を間に挟む、彩度を下げるなどの方法で回避できるとされる。
出典: 株式会社ヤマガ印刷「ハレーションとは?明度と彩度が近いと見づらくなる理由とデザイン回避方法」 https://yamaga-p.jp/news/yamaga-column0148/
問10
ファッションの配色において、彩度の高い色同士の間に白・黒・グレーなどの色を挟み、配色を調整する役割を持つ色を何というか。
正解: E. セパレーションカラー
セパレーションカラーは、色と色の間に挟んで配色を和らげたり引き立てたりする調整役の色で、白・黒・グレーなど無彩色が多く用いられる。自身が目立つことで配色を引き締めるアクセントカラーとは役割が異なる。
出典: COCOLOR「セパレーションカラー」 https://www.cocolor.biz/colorlesson/%E3%82%BB%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC/
問11
住宅のインテリアの配色における「ベースカラー(基調色)」の説明として最も適切なものはどれか。
正解: B. 床・壁・天井など空間の中で最も広い面積を占める色で、飽きのこない色が選ばれることが多い
インテリア配色ではベースカラー(基調色)は床・壁・天井など最も広い面積を占める色で、ホワイトやアイボリーなど飽きのこない色が選ばれることが多い。配色比率の目安としてベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの順に面積比が小さくなるとされる。
出典: a.flat「おしゃれな部屋のインテリアカラー」 https://aflat.asia/coordinate/guide/color-coordinate/interior/index.html
問12
JIS安全色において「緑」が表す意味として正しいものはどれか。
正解: B. 安全状態・進行・救護
JIS安全色では、緑は安全状態・進行・救護などを表す色とされる。ほかに赤は禁止・危険・防火、黄赤は危険・警告、黄は注意警告、青は指示・誘導、赤紫は放射能を表す。
出典: フリー百科事典ウィキペディア「JIS安全色」 https://ja.wikipedia.org/wiki/JIS%E5%AE%89%E5%85%A8%E8%89%B2
問13
カラーユニバーサルデザイン(CUD)の基本的な考え方として最も適切なものはどれか。
正解: E. 一部の色弱者だけのための特殊なデザインではなく、色覚特性にかかわらず全ての人に情報が伝わるよう配慮したデザインである
カラーユニバーサルデザインは、一部の色弱者だけのための特殊なデザインではなく、色覚特性にかかわらず全ての人に価値のある使いやすさを追求したデザインとされる。明度差をつけたり、色以外の形やパターンも併用したりする工夫が実践例として紹介されている。
出典: 福島県「カラーユニバーサルデザインガイド」 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16005c/ud-cudguide08.html
問14
色と食欲の関係について一般的に紹介されている内容として最も適切なものはどれか。
正解: B. 赤・オレンジ・黄などの暖色系は食欲をそそる効果が期待できるとされる
赤・オレンジ・黄などの暖色系は温かさや食材の熟れた状態を連想させ、食欲をそそる効果が期待できるとされる。一方、青・紫・灰色などの寒色系や無彩色は冷たさや腐食のイメージと重なり、食欲を減退させる色とされる。
出典: ラクスルマガジン「食欲をそそる色と食欲を遠ざける色」 https://raksul.com/magazine/column/color-and-appetite/
問15
食品パッケージデザインにおける色と味覚イメージの結びつきの例として、一般的に紹介されているものはどれか。
正解: A. レモンのような黄色は酸味、トウガラシのような赤は辛味を連想させるとされる
食品パッケージでは、レモンのような黄色は酸味、トウガラシのような赤は辛味を連想させるなど、食品の色と味のイメージを結びつけた配色が消費者の味覚イメージを刺激する要素として使われるとされる。
出典: kisa illustration & design「食品パッケージの色とデザイン効果」 https://kisa.ne.jp/design/food-packaging-colour/