防災士の出題範囲のうち「災害発生のしくみ」に当たる練習問題を、解説と出典つきでまとめています。 答えを見る前に自分で考えたい場合は、解答形式の練習問題から解いてください。
問1
気象庁が発表する「緊急地震速報」について、正しい説明はどれか。
正解: E. 地震発生後、強い揺れが来る前に可能な限り早く知らせる情報である
緊急地震速報は、地震発生後に震源に近い観測点のデータを解析し、強い揺れ(主要動)が来る前に可能な限り早く知らせる仕組みであり、地震の事前予知ではない。
出典: 気象庁「緊急地震速報について」 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/eew/eew1.html
問2
「震度」と「マグニチュード」の違いとして正しいものはどれか。
正解: C. 震度はある地点の揺れの強さ、マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギー)を表す
震度はある地点における地震の揺れの強さを表し、震源からの距離や地盤条件によって地点ごとに異なる。マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギー)を表す、1つの地震につき基本的に1つの値。
出典: 各種防災関連メディアの一般的な記述(例: ALSOK「マグニチュードと震度の違いとは?」 https://www.alsok.co.jp/corporate/recommend/magnitude-intensity.html)
問3
マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーはおおよそ何倍になるか。
正解: D. 約32倍
マグニチュードは対数で表される指標で、マグニチュードが0.2大きくなるとエネルギーは約2倍、1大きくなると約32倍になるとされる。
出典: 各種防災関連メディアの一般的な記述(例: ニュートン・コンサルティング「マグニチュードとは?」 https://www.newton-consulting.co.jp/bcmnavi/glossary/magnitude.html)
問4
津波の危険度を判断する指標として、防災上より重視すべきものはどれか。
正解: B. マグニチュード(震度で判断してはならない)
津波の危険度はマグニチュードに影響され、揺れが弱く感じられても(震度が低くても)大きな津波が来る場合があるため、震度だけで津波の危険性を判断してはならないとされる。
出典: 各種防災関連メディアの一般的な記述(例: Lab Bousai「防災×震度とマグニチュード」 https://www.syouboubousai.com/【防災士が解説】防災x震度とマグニチュード|/)
問5
政府の最新想定における南海トラフ巨大地震の規模・発生確率として正しいものはどれか。
正解: E. マグニチュード8〜9クラスで、今後30年以内の発生確率は80%程度とされる
政府の最新想定では、南海トラフ巨大地震はマグニチュード8〜9クラスが想定され、今後30年以内の発生確率は80%程度とされている。
出典: 政府の地震調査研究推進本部等の公表情報(南海トラフ巨大地震の長期評価)
問6
土砂災害の前兆現象として一般的に紹介されているものはどれか。
正解: D. 山鳴りがする、斜面から水が噴き出す、川の水が急に濁る等
土砂災害の前兆現象として、山鳴りがする、斜面から水が噴き出す、川の水が急に濁る、小石がぱらぱらと落ちてくる等が一般的に紹介されている。
出典: 国土交通省・各自治体の土砂災害啓発資料の一般的な公開情報
問7
建築基準法上の「新耐震基準」と「旧耐震基準」の境界として正しいものはどれか。
正解: D. 1981年(昭和56年)6月1日以降に建築確認を受けた建物が新耐震基準
1981年(昭和56年)6月1日以降に建築確認を受けた建物は新耐震基準、それ以前は旧耐震基準とされる。1978年の宮城県沖地震の被害を受けて基準が改正された。
出典: 各種不動産関連サイトの一般的な記述(例: セゾンファンデックス「1981年(昭和56年)の耐震基準とは?」 https://www.fundex.co.jp/contents/post/244)
問8
新耐震基準が求める耐震性能として正しいものはどれか。
正解: D. 震度6強〜7程度の大地震でも建物が倒壊・崩壊しないこと
新耐震基準は、震度5程度の中地震で建物の構造がほとんど損傷せず、震度6強〜7程度の大地震でも「倒壊・崩壊しない」ことを求める基準である。
出典: 各種不動産関連サイトの一般的な記述(新耐震基準の性能要件紹介より)
問9
阪神・淡路大震災(1995年)における新耐震基準・旧耐震基準の建物被害の傾向として正しいものはどれか。
正解: E. 新耐震基準の建物の7割超が軽微・無被害で済み、旧耐震基準の建物より重大な被害を免れた
1995年の阪神・淡路大震災では、新耐震基準で建てられた建物の7割超が軽微・無被害で済み、旧耐震基準の建物と比較して重大な被害を免れたという実証データがある。
出典: 各種不動産関連サイトの一般的な記述(阪神・淡路大震災の被害傾向紹介より)
問10
「液状化現象」が発生しやすい地盤の条件として正しいものはどれか。
正解: E. 地下水位が高く、ゆるく堆積した砂地盤(埋立地・干拓地等)
液状化現象は、地下水位が高く、ゆるく堆積した砂地盤(埋立地・干拓地・昔の河道等)で発生しやすいが、条件を満たせば内陸の平野部でも発生することがある。
出典: 各種防災関連サイトの一般的な記述(例: 東京都「液状化現象って何?」 https://kenchiku-ekijoka.metro.tokyo.lg.jp/about.html)
問11
液状化現象のメカニズムとして正しいものはどれか。
正解: E. 地震の振動により地中の水圧が高まり、砂の粒子の結びつきがバラバラになり地下水に浮いたような状態になる
液状化は、地震の繰り返しの振動により地中の地下水の圧力が高まり、砂の粒子の結びつきがバラバラとなって地下水に浮いたような状態になることで発生する。
出典: 各種防災関連サイトの一般的な記述(例: 大林組「液状化現象のメカニズム」 https://www.obayashi.co.jp/thinking/detail/pickup012.html)
問12
台風の勢力を表す指標として一般的に用いられるものはどれか。
正解: D. 中心気圧・最大風速
台風の勢力は、中心気圧の低さや最大風速の強さによって表され、気象庁は「強い」「非常に強い」「猛烈な」等の階級で発表している。
出典: 気象庁の台風に関する一般的な公開情報
問13
富士山ハザードマップが対象とする火山現象として正しいものはどれか。
正解: C. 溶岩流・融雪型火山泥流・噴石・降灰・火砕流
富士山ハザードマップは、噴火によって起こりうる溶岩流・融雪型火山泥流・噴石・降灰・火砕流といった火山現象について、予想される被害を地図で示している。
出典: 静岡県「富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)」 https://www.pref.shizuoka.jp/bosaikinkyu/sonae/kazanfunka/fujisankazan/1030190.html
問14
富士山の宝永噴火規模の噴火が発生した場合の首都圏への影響として、ハザードマップ等で想定されているものはどれか。
正解: B. 月別の降灰分布図に基づく、広範囲への降灰の可能性
富士山ハザードマップ検討委員会は、宝永規模の噴火を想定した月別の降灰分布図を作成しており、風向き等の条件次第で首都圏を含む広範囲への降灰の可能性が示されている。
出典: 各種火山防災関連サイトの一般的な記述(富士山噴火の降灰シミュレーション紹介より)
問15
「竜巻」の一般的な発生要因として正しいものはどれか。
正解: E. 積乱雲の発達に伴う強い上昇気流と渦の形成
竜巻は、積乱雲の発達に伴う強い上昇気流の中で渦が形成されることによって発生する激しい気象現象で、日本でも発生することがある。
出典: 気象庁の竜巻に関する一般的な公開情報
問16
土砂災害(がけ崩れ)の前兆現象として一般的に紹介されているものはどれか。
正解: C. がけからの湧き水の変化、小石がパラパラと落ちてくる、地面のひび割れ
がけ崩れの前兆現象として、がけからの湧き水の変化(濁る・量が変わる等)、小石がパラパラ落ちてくる、地面にひび割れができる等が一般的に紹介されている。
出典: 国土交通省・各自治体の土砂災害啓発資料の一般的な公開情報